◤ COLUMN!! ◢ 月桃
月桃(げっとう)はショウガ科ハナミョウガ属の多年生常緑草本で、熱帯や亜熱帯地域に生息しています。沖縄では野山や庭先でもどこでも見かける植物です。
月桃という名前の由来は、花の房が三日月のような形をしていて、花のつぼみが桃の実に似ているピンク色であることから、「月桃」とよばれるようになりました。葉には独特で爽やかな香りがあり、沖縄ではなじみ深い植物です。紅型の模様としても染められています。
月桃は葉や果実、茎のすべてが利用でき、殺菌や消臭、防虫効果があるため、葉はムーチー(餅)を包むムーチーガーサや月桃茶に、また葉から抽出されるエキスは防虫剤や芳香剤に、最近では化粧水やアロマオイルなどとしても幅広く利用されています。
旧暦の12月8日の“ムーチーの日”には、スーパーの店頭に月桃の葉に包まれたムーチーが並びます。月桃の葉をはがしてムーチーを食べ、厄払いや健康祈願をします。