ごあいさつ
沖縄は、東京と東南アジアのほぼ中間にあり、日本の最南端(無人島を含まない)、最西端に位置します。東西の距離が約1,000kmで南北は400kmにも及んでおり、ひとつの県としては広大な海域を有し、有人島49島、無人島111島、計160島もの島々からなりたっています。
沖縄を中心にして、ちょうど北海道までの半径2,500kmまでの円内に、ウラジオストック、北京、朝鮮民主主義人民共和国、大韓民国、台湾、香港、フィリピン、グアム島までが含まれ、古くは琉球王国の大交易時代から近隣国との貿易の栄え、「人・もの・こと」が行き来(往来)し、絢爛豪華な独自の文化を発展させてきました。
また、第二次世界大戦では、地上戦が行われ全てが灰燼に帰しましたが、米軍統治下から本土復帰し、現在奇跡の復興を遂げました。
沖縄の気候は、平均気温は22℃、年平均降水量は2,000mm以上、年平均湿度76%で高温多湿の亜熱帯気候に属し、本土とは異なった独特の動植物の生態系が見られます。
豊かな海や森林が残されており、マリンスポーツやエコツーリズムが楽しめます。
このように、いろいろな角度から見ることで知らない沖縄を発見することができると思います。
今回、多くの高校生が沖縄の文化・歴史・自然などについて理解するための資料として、高校生のための「沖縄おぅらい」を岐阜女子大学が中心になって発行する運びとなりました。(沖縄県の先生方の要望で、県内の学校にも「沖縄おぅらい」として提供。)
本テキストが、みなさまの沖縄修学旅行の事前学習の一助になれば幸いです。
2011年3月11日
「沖縄修学旅行おぅらい」監修
長尾順子(沖縄県教育庁生涯学習振興課)